グーグル、エンタープライズ製品への切り替えを促進する「Go Googleキャンペーン」

“アナログ”な屋外看板広告など展開

エンタープライズプロダクトマーケティングマネージャーの藤井彰人氏
Go Googleキャンペーン
品川駅で展示されるキャンペーンポスター

 グーグル株式会社は10月19日、Google Appsなど同社エンタープライズ製品への切り替えを促進する「Go Googleキャンペーン」を開始したと発表した。インターネットだけでなく、屋外看板広告を使って告知活動を行う。実施期間は約1カ月間。

 Google Appsは、メールやスケジューラのほか、ワープロや表計算ソフトといったオフィスアプリケーションをSaaS形式で提供するWebサービス。企業向けに用意されている有料のGoogle Apps Premier Editionでは、独自ドメインを利用したメールサービスや、メールストレージ容量の拡大、99.9%のメールサービスの稼働保証、統合APIの公開などが利用可能。100アカウント以上での利用の場合、1アカウントあたり年間6000円で提供されている。

 同社エンタープライズプロダクトマーケティングマネージャーの藤井彰人氏は、「Google Appsは全世界で200万以上の企業で利用していただいている。昨年10月の時点で100万だったので、1年で倍増したことになる」と、多くの企業で採用されている点を強調。

 今回のキャンペーンは、Google Appsで得られるメリットをあらためて伝えることを目的としたもの。企業ユーザーが日々感じている不満にフォーカスしたメッセージを、キャンペーンポスターやメール、Twitterなどを用いて発信する。日本のほか、米国、英国、シンガポール、オーストラリア、ニュージーランドで同時に実施する。

 同日開設した専用サイトでは、Google Appsを利用したコミュニケーションの効率化といった情報のほか、Exchange ServerやLotus Notesからの移行事例、Google Appsで得られるコスト削減効果の試算、などが提供される。「Google Appsを利用すれば、ドキュメントをメールでやりとりすることなく、共有しながら作業を行うことが可能。日本のユーザーに対しては、モバイルで利用できる点などを強調した展開を行っていく」(藤井氏)としている。

 藤井氏は、「クラウドを利用することで、どれだけのイノベーションを享受できるかを発信する。クラウドはまだまだ将来の話のようにおもわれているが、すでに使えるサービスであることを訴えていきたい」と述べた。



(福浦 一広)

2009/10/19 14:45