日本オラクルと日立、日立システムの3社、中小向けサーバー仮想化分野で協業


 日本オラクル株式会社、株式会社日立製作所(以下、日立)、株式会社日立システムアンドサービス(以下、日立システム)の3社は10月21日、SMB市場向けの仮想化ソリューション提供で協業すると発表した。

 今回のソリューションでは、日本オラクルのサーバー仮想化ソフト「Oracle VM」とOracle Database、日立のローエンドディスクアレイなどを活用するとのことで、両社はこれらの製品を日立システムへ提供する。また日立システムは、日本オラクルと日立が共同で行う互換性/相互接続性の検証のもとで、「仮想化ソリューション」にSMB市場向けモデルを追加するなど、ソリューション強化を図るとした。

 3社によれば、日本オラクルと日立の製品を組み合わせることで、高性能・高信頼性を実現できるほか、価格面やシステム運用面で優れた仮想化環境を提供できるとのこと。さらに、Oracle Databaseや日立製ミッドレンジディスクアレイなどを活用すれば、より高い性能やシステム拡張性が求められる、大規模なシステム構成ににも対応可能なため、あらゆる企業の情報システム基盤統合や、プライベートクラウドの構築も実現可能としている。

 日立システムでは、今後も日本オラクルや日立と協力し、今回発表されたソリューションを製造業、官公庁、金融業などを中心に、幅広い業種の拠点やSMB市場に向けて展開する考え。また3社によるセミナー共催なども行い、マーケティング、拡販活動も積極的に進めるとしている。


(石井 一志)

2009/10/21 17:21