日立とレッドハットが提携強化、基幹Linuxシステム向けサポートサービスを提供

　株式会社日立製作所（以下、日立）とレッドハット株式会社は11月5日、基幹系Linuxシステム向けのサポートサービス分野で提携を強化すると発表した。Linux予防保守の負担を軽減し、サポート期間を延長する新サービスを、日立が11月24日より提供する。

　現在のIT環境では、基幹系システムへLinuxが浸透してきたことにより、保守コストの最適化や、Linux長期安定稼働のニーズが高まっている。こうした状況の中で、日立では、基幹系システムへのLinux適用を推進するためのOSの機能強化や高信頼化を推進。一方のレッドハットでも、Linuxの市場浸透に注力しており、両社は基幹系システムにおけるLinuxの適用の共同検証などを進めてきたという。

　今回の提携強化では、日立がレッドハットの基幹システム向けLinuxサポートプログラム「Advanced Mission Critical Program」に参画。このプログラムに基づく、基幹システム向けの新たなLinuxサポートサービスを用意した。具体的には、「アップデート拡張保守オプション24 for Red Hat Enterprise Linux」によって、Red Hat Enterprise Linux 5.4/5.6（予定）のアップデートの標準サポートサービス期間を、6カ月から18カ月へ延長。あわせて、重要不具合に限定して、OSのパッチ、および修正情報を提供する。価格は37万8000円（税別）/年から。

　また、「バージョン固定保守オプション24 for Red Hat Enterprise Linux」により、2014年3月末に終了するRed Hat Enterprise Linux バージョン5の標準サポートを3年間延長。これによって、システムの長期安定稼働を支援する。価格は84万円/年から。

　このほか、メインフレームや商用UNIXで採用されている文字コード体系「Shift-JIS」を、Red Hat Enterprise Linuxの環境においてサポートする「レガシ文字コードサポートオプション for Red Hat Enterprise Linux」も提供。メインフレームからの移行を支援するとしている。