日本IBM、複数サーバーのITリソースの一元管理・共有に対応した管理ツール


 日本アイ・ビー・エム株式会社(日本IBM)は11月10日、システム管理ソフト「IBM Systems Director VMControl System Pools for Power Systems V2.2」を発表した。「IBM Systems Director」のプラグインとして提供され、複数の物理サーバーのCPU、メモリといったITリソースを一元管理できる。価格は50万円からで、12月11日の出荷開始を予定する。

 IBM Systems Director VMControl System Pools for Power Systems V2.2は、AIXを搭載するIBM Power Systems、およびIBM BladeCenter向けのシステム管理ソフト。1つの画面から、複数サーバーのITリソースを集中管理する機能を備えており、社内のサーバーを1つにまとめて仮想的なサーバープールを構築できる。

 この機能を生かすと、あるサーバー上で稼働する業務アプリケーションに対して、今後リソース不足が見込まれることを把握したり、そのアプリケーションをリソースに余裕のある別サーバーへ移行したり、といったことが可能。また、業務を一部サーバーに集中配置して、空いたサーバーを保守・点検するのにも利用できる。

 今後は、z/VMやx86サーバー向けサーバー仮想化ソフト、他社製UNIXなどにも順次対応する予定。また、ストレージやネットワークも含めた一元管理機能の追加も予定しており、異種混在環境での、ITリソースの一元管理と共有を実現するとのことだ。


(石井 一志)

2009/11/10 16:50