米IBM、USBデバイスから起動する「Lotus Symphony」ソリューションを提供


 米IBMは11月17日(米国時間)、無料で利用できるオフィススイート「Lotus Symphony」をクレジットカード大のUSBデバイスに収録して、自分の環境を持ち歩けるソリューションを発表した。伊NSECと米VMwareとの協業によるもので、NSECのUSBデバイス「Keepod」を使って、暗号化など企業に必要な機能を提供する。

 Keepodはクレジットカードサイズで、世界で最も薄いUSBデバイスという。VMwareのアプリケーション仮想化技術「ThinApp」を利用してKeepodにLotus Symphonyを搭載した。ThinAppは設定を含むアプリケーション全体をパッケージ化するエージェントレスのアプリケーション仮想化技術で、互換性やセキュリティの懸念を緩和できるという。

 Keepodから起動することで、システムを変更したり形跡を残したりすることなくLotus Symphonyを利用でき、ユーザーはLotus Symphonyを持ち歩いて、移動先からも容易に安全にアクセスできるとしている。

 KeepodはNSECのオンラインストア「Keepod Online Store」などで購入できる。2GBから16GBのモデルがあり、価格は2GBの基本構成モデルで19.90ユーロ(約2700円)から。Lotus SymphonyはKeepod Online Storeが無償ダウンロードサービスで提供。既存のKeepodユーザーも利用できる。


(Infostand)

2009/11/19 09:00