Nokia、マルチタッチに対応したクロスプラットフォーム開発ツール「Qt 4.6」


 フィンランドのNokiaは12月1日(現地時間)、クロスプラットフォームのアプリケーション/UI(ユーザーインターフェイス)開発ツール「Qt 4.6」を発表した。Nokiaのスマートフォンプラットフォーム「Maemo」や「Symbian」をサポート、マルチタッチにも対応した。

 QtはノルウェーTrolltechのアプリケーション/UI開発フレームワーク。Nokiaは2008年にTrolltechを買収している。消費者家電、携帯電話などさまざまな端末向けにユーザーインターフェイスやアプリケーションを開発でき、「Skype」「Google Earth」などで利用されている。

 Qt 4.6は対応プラットフォームとして、「Symbian」「Mac OS 10.6(Snow Leopard)」「Maemo 6」を追加。現行版「Maemo 5」対応は開発中で、同日技術プレビュー2を公開している。コミュニティサポートとして、「QNX」と「VxWorks」の両リアルタイムOSにも対応した。

 マルチタッチとジェスチャーに対応。グラフィックスではレンダリングアルゴリズム「Qt GraphicsView」を一新。「OpenGL」「WebKit」「OpenVG」を利用した2次元ベクターグラフィックスなどにも対応した。

 Qt 4.6は無償版と商用版があり、無償版はNokiaのWebサイトからダウンロードできる。



(Infostand)

2009/12/2 09:00