日立、BladeSymphonyハイエンドモデルのI/Oスロット拡張装置


BS2000
I/Oスロット拡張装置

 株式会社日立製作所(日立)は12月8日、「BladeSymphony」のハイエンドモデル「BS2000」において、サーバーブレード1台あたりのI/Oスロット数を16スロット(従来比8倍)に増やす「I/Oスロット拡張装置」を発表した。販売開始は12月10日より。

 ブレードサーバーを利用した基幹システム構築が増加する中、同製品を活用すると、銀行の勘定系のような多数のネットワークやストレージとデータ入出力処理を行う大規模基幹システムも、BS2000に集約することが可能になる。これにより、システムの省スペース化、省電力化のほか、柔軟なシステム拡張が実現する。

 また、日立の仮想化機構「Virtage」に搭載された、CPUやメモリ、I/Oを特定のデータ処理のみに割り当てる「占有割り当て機能」を組み合わせると、データベースサーバーなどのI/O処理負荷の高い業務も、速度を維持したまま集約できるという。

 価格は、157万5000円から。

 なお日立は今後、次世代Xeonを搭載し、サーバーブレード間でSMP(Symmetric Multi Processor:複数のCPUをあたかも1つの高性能CPUのように動作させる技術)構成によるシステム拡張が可能なサーバーブレードを製品化するほか、10年間のハードウェア長期保守サービスを提供する予定。これにより、BS2000の基幹システム適用をさらに推進する考え。


(川島 弘之)

2009/12/8 17:40