ネットマークス、Genesys製品とUCを連携したIPコンタクトセンターシステムを本格展開


 株式会社ネットマークスは12月21日、米Genesys Telecommunications Laboratories(以下、Genesys)製IPコンタクトソリューションの販売を本格展開すると発表した。ユニファイドコミュニケーション(UC)システムとの連携により、運用コストを抑えた、高機能なセンターを実現するという。

 ネットマークスでは、シスコのUCシステムを利用した、大規模なIP電話システムの構築実績を多数持つほか、IPコンタクトセンター領域についても、専門販売部隊「CEM営業部」を6月に立ち上げて取り組みを開始している。同社はこうした経験を生かし、主として大規模のIPコンタクトセンター向けに、UCシステムとIPコンタクトセンターシステムを連携させたソリューションの提供を推進するという。

 同社によれば、連携ソリューションを用いると、コンタクトセンターへの架電、各企業の支店・支社への架電といった、いずれのケースでも、迅速かつ要件に適したインテリジェントルーティングを企業側が提供できるようになるとのことで、最大5万席クラスのセンターにも対応可能とした。

 さらに、インテリジェント・ルーティング、インバウンドとアウトバウンドのブレンディング機能、eメール対応、ワークフォース・マネジメント、レポーティングといった、Genesysがコンタクトセンター向けに提供していた機能を、UCシステムに提供可能になる点も特徴。加えて、SIPの接続性と拡張性を利用したWeb上での連携をサポートできるため、電話やメール、チャットなど複数のチャネルを混在させた顧客対応が可能なコンタクトセンターシステムを実現できるとのこと。

 ネットマークスではこの連携ソリューションによって、2010年度に50億円の売り上げを見込んでいる。


(石井 一志)

2009/12/22 17:48