「無線」「IP電話」で電力の可視化と遠隔制御を実現する監視システム


 株式会社ネットケアサービスは1月6日、ワイヤレスセンサーとCisco IP Phoneを利用した電力監視システム「Plum(Power supply Linux Management) for Cisco」の提供を開始した。

 Plum for Ciscoは、電力の使用状況を測定し、可視化する製品。「ワイヤレスサブメータリングセンサー(Wi-LEM)」を使用して電力消費量を時刻ごとに測定し、デマンド(最大需要電力)値などのグラフ表示が可能。データを数カ月以上保持することで、現在と過去のデータの比較や今後の電力消費量を予測できるという。

 これに加え、CiscoのIP電話機との連携も実現。IP電話からのデータ参照のほか、電力の使用状況に異常を検知した場合に自動で指定のIP電話に音声・メールで通知し、IP電話からの操作で指定機器の電源を切ることも可能だ。

 ワイヤレスセンサーとIP電話機を利用することで、大規模工事を行うことなく、既存システムへの影響を抑えて導入できるのが特長。Wi-LEMは測定ポイントに設置するコネクタ部がソフトコードタイプなので取り付けが容易で、あらゆる環境に設置できるとしている。

 将来的には「Cisco EnergyWise」と連携して、総合的な自動制御も実現する予定。

 価格は基本セットが167万円から。同社では2010年に200台の販売をめざす。


(川島 弘之)

2010/1/6 12:07