インテル、32nmプロセス世代の新CPUを発表-組み込み向けCPUも


Core i5

 インテル株式会社は1月8日、32nmプロセス技術で製造される、最新世代のCPUを発表した。これまで「Westmere」の開発コード名で呼ばれていたもので、グラフィックス機能が取り込まれているのが特徴という。製品は、デスクトップPC向けが6種類、ノートPC向けは低電圧版、超低電圧版を含む11種類、計17種類のデュアルコアCPUが提供される。

 新CPUは、基本的にはNehalemのアーキテクチャを継承しつつ、プロセスを32nmに微細化。第2世代のHigh-kメタルゲート技術を採用したほか、2009年12月に発表された新Atomプラットフォームと同様、グラフィックス機能を統合している。また、自動で動作周波数を一時的に上げる「ターボ・ブースト・テクノロジー」も、Core i7/i5には搭載された。Hyper-Threadingは、引き続き全製品で利用できる。

 ノートPC向けの動作周波数と1000個ロット時の価格は以下の通り。

  • Core i7-620M(2.66GHz、3万160円)
  • Core i5-540M(2.53GHz、2万3350円)
  • Core i5-520M(2.40GHz、2万440円)
  • Core i5-430M(2.26GHz、未公表)
  • Core i3-350M(2.26GHz、未公表)
  • Core i3-330M(2.13GHz、未公表)
  • Core i7-640LM(2.13GHz、3万160円)
  • Core i7-620LM(2.00GHz、2万7250円)
  • Core i7-640UM(1.20GHz、2万7710円)
  • Core i7-620UM(1.06GHz、2万5250円)
  • Core i5-520UM(1.06GHz、2万1890円)
 また、デスクトップPC向けの動作周波数と1000個ロット時の価格は以下の通り。
  • Core i5-670(3.46GHz、2万5800円)
  • Core i5-661(3.33GHz、1万7800円)
  • Core i5-660(3.33GHz、1万7800円)
  • Core i5-650(3.20GHz、1万5990円)
  • Core i3-540(3.06GHz、1万2080円)
  • Core i3-530(2.93GHz、1万260円)

 このほかインテルでは、銀行ATMやチケット発券用キオスク端末、医療・通信機器などの組み込み市場を視野に入れたCore i7/i5/i3や、クアッドコアのXeon X3450(2.66GHz)/X3430(2.40GHz)なども同時に発表している。これらの中には、信頼性の高いアプリケーションでの利用を想定し、ECCメモリに対応するものも用意されているが、グラフィックス機能については統合されていない。


(石井 一志)

2010/1/8 15:30