独SAPがサポート体系を変更、「Standard」を復活


 独SAPは1月14日(現地時間)、最新のサポート体系を発表した。これまでの「SAP Enterprise Support」に、料金の低い「SAP Standard Support」を復活、追加して2本体制とし、選択肢を求める顧客の声に応える。対象は全世界。

 Standard SupportはIT環境を最新にして安定性を保つためのサポートサービスで、問題解決、更新、品質管理、知識共有などを提供する。年間のサポート料率はライセンスの18%。「SAP MaxAttention」「SAP Safeguarding」を追加できる。

 Enterprise Supportは、Standard Supportにビジネス継続、ビジネスプロセス改善などが付加されたもので、サポート料率はライセンスの22%。

 SAPは2008年、それまでのStandard Supportを廃止してEnterprise Supportに一本化すると発表。以前からの顧客についても強制的にEnterprise Supportへ移行して、料率も段階的に引き上げ中だった。

 しかし、これに対して、顧客やユーザーグループの反発があり、その声を受けて、Standard Supportを戻すことになった。SAPはあわせて、Enterprise Supportは2010年は値上げせず、2009年と同レベルとすることも発表している。



(Infostand)

2010/1/18 09:00