米Microsoft、「Bing」のデータ保存期間を6カ月間に短縮


 米Microsoftは1月18日(米国時間)、検索エンジン「Bing」について、関連IPアドレスのデータ保存期間を18カ月から6カ月に短縮する新プライバシーポリシーを発表した。欧州連合(EU)の動向を意識したもので、1年から1年半以内に実施する予定。

 Microsoftが現在、Bingで採用しているプライバシーポリシーは、1)ユーザーがBingに検索クエリを入力するとアカウント情報を分離してユーザー識別を不可能(匿名化)とし、2)18カ月後にIPアドレス情報、クッキーID、その他クエリが関連するクロスセッションIDなどを消去する、という流れ。

 最新ポリシーでは保存期間を変更し、6カ月後に全IPアドレス情報を、18カ月後に残りのクロスセッションID情報を消去する。

 Microsoftは、検索データ保存には、トレンド分析、検索結果の改善などのメリットがあるが、消費者のプライバシーは保護されねばならないと説明。最新のポリシー策定では、EUのデータ保存に関する諮問機関、Article 29 Working Partyの助言を受けたとしている。同機関は、データを6カ月後に消去することを検索エンジン企業に要求する意見書を2008年に提出している。



(Infostand)

2010/1/20 09:00