富士ゼロックス、中小事業所向け社内ポータルのトライアル提供を開始


Working Portalの画面イメージ

 富士ゼロックス株式会社は2月4日、中小規模事業所向けに、社内用ポータルサイトの機能をSaaS形式で提供する「Working Portal」を開始したと発表した。中小企業向けセキュアネットワークアウトソーシングサービス「beat」の機能拡張として提供され、当初は、地域を限った300社を対象にトライアルを実施する。

 Working Portalは、スケジュール管理、タスク管理、文書管理、掲示板など、日常業務を効率的に遂行できる機能を搭載したポータルサイト。スケジュールの確認や設定を容易に行えるほか、仕事の進ちょく状況の見える化、経営者からのメッセージ発信、連絡事項や情報の共有、メンバー同士のディスカッションなどに利用でき、コミュニケーションの活性化を支援する。

 加えて、富士ゼロックスの顧客サポートの場としても利用されるとのこと。具体的には、同社に対する意見・要望、IT利活用や業務遂行上の課題などをWorking Portalの掲示版に書き込むと、富士ゼロックスの担当者が相談に応じるという。さらに、必要に応じて、営業やカスタマーエンジニアと連携したサポートも実施するとした。また今後は、Working Portalを通じて、ドキュメントを支援するサービスを順次提供する予定。

 beat/basicサービス、もしくはbeat/entryサービスの機能拡張となるため、ユーザーは追加費用なく利用可能。beat自体の価格は、basicサービスが初期費用6万円から、月額費用18800円、entryサービスが初期費用2万円から、月額費用8800円。

 Working Portalのトライアル対象地域は、東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県、群馬県、茨城県、愛知県、大阪府、京都府、兵庫県。正式サービスの開始時期はまだ決まっていないが、富士ゼロックスでは2010年夏ごろの予定としている。


(石井 一志)

2010/2/4 17:57