H3C、ネットワークコア向けのシャーシ型スイッチ「S9500Eシリーズ」


S9500Eシリーズの上位モデル「S9512E」

 H3Cテクノロジージャパン株式会社(H3C)は2月5日、レイヤ3コアスイッチ「S9500Eシリーズ」3モデルを同日より販売開始すると発表した。

 S9500Eは、ネットワークコア向けに開発されたシャーシ型スイッチ。ハードウェアベースのIPv6/MPLSフォワーディング、sFlowによるトラフィック分析、セキュリティ機能などのインテリジェント機能が統合されており、さまざまなサービスを実現するためのネットワークプラットフォーム構築に最適な製品という。

 専用の制御エンジン、検出エンジン、保守エンジンを備えるハードウェアアーキテクチャを採用。保守エンジンでは、スイッチングファブリック、バックプレーン通信チャンネル、主要チップ、メモリなどのオンラインステータスを検出可能で、障害情報は即座に通知されるため、高い可用性を実現している。

 またS9500Eシリーズのモジュールは、フォワーディングプレーンから独立させることも可能。そのモジュールはフォワーディングには参加しなくなるが、制御プレーン上では引き続き管理できるので、リアルタイム診断やCPLD(Complex Programmable Logic Device)のアップグレードなどを、システム上のほかのサービスに影響を及ぼさずに行えるとした。

 加えて、複数の機器を、あたかも1つの機器であるかのように扱える仮想化技術「IRF v2」もサポートしているため、ネットワークの信頼性と性能を強化できる。

 ラインアップは、最大スイッチング容量720Gbps、最大インターフェイスモジュール数5枚の「S9505E」(11Uサイズ)、最大スイッチング容量1.44Tbps、最大モジュール数8枚の「S9508E-V」(22Uサイズ)、最大スイッチング容量1.44Tbps、最大モジュール数12枚の「S9512E」(17Uサイズ)が用意された。10Gigabit Ethernetインターフェイスを、それぞれ80ポート、128ポート、192ポートまで搭載できる。



(石井 一志)

2010/2/5 12:11