米Microsoft、エンタープライズ検索でLinuxとUNIXのサポートを段階的に停止へ


 米Microsoftは2月4日(米国時間)、「FAST」ブランドで提供するエンタープライズ検索製品について、今年前半に発表する新製品を最後に、LinuxとUNIXのサポートを段階的に停止すると発表した。FASTは、同社が2008年に買収したノルウェーFast Search and Transfer(FAST)のエンタープライズ検索技術。

 Microsoftによると、これまで買収時の約束通り、FASTの検索コア「Enterprise Search Platform(ESP)」でUNIXとLinux向けのスタンドアロン版の提供を続けており、2010年に提供する次期製品群には、Webサービスを活用できる機能などが加わったクロスプラットフォーム仕様の「ESP 5.3」が含まれる予定。

 しかし、その後は、UNIXとLinuxのサポートは段階的に停止する。これによって製品イノベーションを加速すると説明している。

 LinuxとUNIXでFASTを運用する顧客に向けては、1)Windowsと非Windowsシステムの相互運用性をバックエンドとフロントエンドで確保し、Windows、Linux、UNIXの全システム上でクロールとインデックス化を行う、2)ESP 5.3を10年間(5年間のメインストリームサポートと5年間の拡張サポート)サポートし、Windowsのみに加わった新機能やクラウドベースのサービスを利用可能にする、の2点を約束している。

 また、アップグレードプログラムを通じて、ホスティング版やWindows実装への移行を支援するという。



(Infostand)

2010/2/8 09:10