サイトロックと日立電サ、ITIL準拠のSaaS型運用管理システム正式版


 サイトロック株式会社と日立電子サービス株式会社(日立電サ)は2月10日、ITIL準拠のSaaS型運用管理システム「Service Desk Platform(SDP)」の正式サービスを、同日より提供開始すると発表した。今回の正式版は、2008年12月から2009年3月にかけて両社が共同で行った実証実験と、2009年10月からのベータ版提供の結果をもとに機能拡張・追加が行われているという。

 SDPは、インシデント管理、問題管理、変更・リリース管理、構成管理機能といった、ITIL準拠のICTサービス管理に必要な機能をパッケージしたサービス。SaaS形式での提供になるため、多くの費用と時間を必要としていた運用管理システムを、低価格、短期間で導入できるという。

 特徴は、自部門のみならず、SIerや保守事業者、データセンター運営事業者などと情報共有をしながら、運用管理を行っていける点。システム運用やトラブル発生時の対応履歴を一元管理することにより、トラブル対応能力を向上させるという。

 正式版では、データのインポート/エクスポート能や、メール取り込み/送信、登録テンプレート、画面フィールドなどのカスタマイズ、カレンダーといった機能が追加された。
 対応OSはWindows XP SP2、対応WebブラウザはIE 7、Firefox 3.5.2。

 価格は5万2500円/月からで、過去1年間のインシデントなどのレコード登録件数、添付ファイル登録容量などによって価格が設定される。サイトロックでは、2010年12月までに30社への導入を目指す。

サービスの概要



(石井 一志)

2010/2/10 14:01