IntelとNokia、Linuxベースのモバイル向けプラットフォームを統合

　米IntelとフィンランドのNokiaは2月15日（現地時間）、両社がそれぞれ展開してきたLinuxベースのモバイル向けプラットフォームを統合すると発表した。「MeeGo」の名称で、ポケット型コンピュータ、ネットブック、タブレット、車載システムまで広範囲のデバイスをサポートする。

　Intelの「Moblin」、Nokiaの「Maemo」という2つのソフトウェアプラットフォームを統合する。MoblinコアのOSで、AtomとARMの両アーキテクチャをサポート。Qtアプリ開発環境を用意して、開発者が書いたソフトウェアをさまざまなデバイスで利用できるようにするという。

　アプリケーションは、Nokiaのスマートフォン向けアプリストア「Ovi Store」と、Intelのネットブック向けアプリストア「AppUpSM Center」から提供する。

　MeeGoはオープンソースで公開し、Linux Foundationがホストする。最初のリリースは2010年第2四半期になる予定。同日、スペイン・バルセロナで始まった「Mobile World Congress 2010」で発表した。

　両社は2009年6月にモバイル分野での戦略提携を発表しており、これを強化するものとなる。新プラットフォームの普及を図り、GoogleのAndroidデバイスやAppleのモバイルデバイスに対抗する。