米Gartner、世界の2010年PC出荷台数予想を20％増に上方修正、主役はモバイル

　米Gartnerは3月4日（米国時間）、2010年の世界のPC出荷台数が前年比19.7％増の3億6610万台になるとの予想を発表した。昨年12月時点での予想だった同13.3％増を上方修正した。

　全地域でプラス成長となり、モバイルPCがけん引するという。売上高ベースでも、前年比12.2％増の2450億ドルと、昨年末予想の同1.9％増を大きく上方修正した。

　モバイルPCは、途上国、先進国とも高い需要が見込まれ、今後3年間、成長の90％を占めるという。総出荷台数に占める比率では、2009年の55％から2012年までに約70％に拡大するとみている。

　またモバイルPCの中心はミニノートだが、タブレットのような新しいカテゴリも台頭。タブレットは、米Appleの「iPad」の発表で注目が集まり、既存のタブレットと次世代タブレットを合わせて、出荷台数は1050万台に及ぶとみている。このほか、超低電圧（ULV）のウルトラポータブルなども新カテゴリに挙げている。

　また、PC市場の傾向として、WebアプリケーションによってPCの要件が変わりつつあり、これまでのPCフォームファクタやアーキテクチャでは対応できなくなっているとも指摘している。