NTTコムウェアと日立、厚さ3mm以下の薄型RFIDを用いた入退室管理システムを開発
エヌ・ティ・ティ・コムウェア株式会社(以下、NTTコムウェア)と株式会社日立製作所(以下、日立)は3月10日、RFIDを利用したハンズフリー型入退室管理システムを共同開発したと発表した。入退室時のセキュリティ向上、利便性向上を支援できるという。
今回開発されたソリューションでは、日立が開発したカード型セミアクティブRFIDタグの新型「AirLocation MJタグ」を採用しているのが特徴。これは、薄型で携帯しやすい、カード型タグ発行時の券面印刷が可能、といったニーズをもとに、NTTコムウェアが仕様を検討したものという。また、開発するにあたっては、高性能金属材料や薄型電池など、日立グループ内のリソースが活用されており、従来比17%減となる、厚さ2.99mmの薄型化を実現している。
新型タグを用いて構成された入退室システムについては、現在、NTTコムウェアグループ各社を含む、全国17拠点、3万ユーザーに対して導入が推進されているとのこと。加えて、この仕組みを応用することで、イベント会場などの入退場や滞留時間のレポーティングを行う、NTTコムウェアの「RFID来場者動線分析サービス」も展開されている。
また今後については、こうした実績をもとに両社が製品の改善を図る計画で、オフィスや工場、データセンターなどに向けたソリューション提供も行っていくとしている。
2010/3/11 18:00