米Microsoft、HTML5をサポートした「IE 9」プラットフォームプレビュー版を公開


 米Microsoftは3月16日(米国時間)、次期Webブラウザ「Internet Explorer 9(IE 9)」のプラットフォームプレビュー版を公開した。HTML5、CSS3など各種標準のサポート、最新のJavaScriptエンジン搭載による高速化などが特徴。デモページを含むIE専用サイトからダウンロードできる。

 HTML5、CSS3、SVG(Scalable Vector Graphics)などの業界標準に対応。HTML5ではHTMLパーシング、H.264/MPEG4およびMP3/AACベースの動画とオーディオタグなどをサポートした。DOM L2/DOM L3 Eventsも対応している。Web標準準拠レベルを調べるAcid3テストでは、100点満点の55点だったが、今後改善するという。

 また最新のJavaScriptエンジン「Chakra」(開発コード名)を搭載。ハードウェアアクセラレーションの利用などで高速化した。デモページで公開しているSun Spiderのベンチマーク結果では、IE 8比で6.3倍以上で、「Firefox 3.7 Alpha2 Pre-Release」とほぼ同じレベルとなっている。

 同社によると、開発者は、最新のJavaScriptエンジン、Windows 7のAPIである「Direct 2D」などを利用して、レンダリングの速度と一貫性を強化した、リッチなアプリケーションを開発できるという。

 公開したプラットフォームプレビュー版は、フィードバックを目的とした開発者向け。対応OSはWindows 7とWindows Vista。Windows XPでは利用できない。



(Infostand)

2010/3/18 09:00