米Red Hat、仮想化技術「Red Hat Enterprise Virtualization for Servers」の最新ベータ


 米Red Hatは3月29日(米国時間)、仮想化プラットフォームの次期版「Red Hat Enterprise Virtualization for Servers 2.2」ベータ1を公開した。仮想デスクトップへの対応や、VMwareとXenからの変換ツールなどの新機能が追加されている。ユーザーはRed Hat Networkからダウンロードできる。

 ハイパーバイザー「KVM」ベースの「Red Hat Enterprise Virtualization Hypervisor」とサーバー仮想管理ツール「Red Hat Enterprise Virtualization Manager for Servers」で構成される仮想化ソリューション。2009年11月に最初のバージョンを発表した。次期版では、仮想サーバーと仮想デスクトップの両方に対応。同じ管理プラットフォームで管理できる。

 業界標準Open Virtualization Format(OVF)ベースの仮想マシンイメージとテンプレートのインポートとエクスポートが可能となった。仮想マシンの移動が容易になり、バックアップ目的でも利用できるという。VMwareまたはXenの仮想マシンイメージをOVFに変換する自動変換ツール「V2V」も搭載。顧客はVMwareやXen環境で作成したRed Hat Enterprise Linux 3/4/5の仮想マシンをRed Hat Enterprise Virtualization仮想マシンに自動変換できる。

 パフォーマンスも改善して、仮想マシンの割り当てメモリを64GBから256GBに拡大したほか、仮想マシンのディスクI/Oも改善した。



(Infostand)

2010/3/30 09:00