NEC、中小企業に対するWindows 7 Professional搭載PCの導入支援策を強化


 日本電気株式会社(以下、NEC)は4月5日、全国の主要販売店と連携し、Windows 7 Professional搭載PCの導入を支援する「Windows 7移行支援サービス網」を構築すると発表した。中小企業に対するPC販売強化を目的としており、活動の第1弾として、Windows 7 Professional搭載PCの導入に必要な知識、注意点を習得する技術トレーニングを、マイクロソフトと共同で実施するという。

 現在、PCの更新にあわせて最新OSを導入しようというニーズが企業においても高まる中で、従来のOS向けに開発した自社アプリケーションが、Windows 7環境でも正常に利用できるかを不安視するユーザーが多く存在する。NECによれば、同社が中小企業を対象に行った調査では、7割以上の企業が、「自社アプリケーションの互換性評価」をWindows 7への意向の課題として挙げているという。

 こうした、OSの移行時にまつわる問題解決のため、NECでは主に大企業向けに、自社アプリケーションの互換性評価、Windows 7移行を支援するコンサルティングサービスを提供してきたが、今回は中小企業向けに取り組みを拡大。マイクロソフトとの連携のもと、全国の主要販売店へ技術トレーニングを実施することにした。

 このトレーニングでは、具体的に、既存アプリケーションをWindows 7へ対応させるための改修作業や、Windows XP上でしか動作しないアプリケーションを、仮想化技術を適用してWindows 7で利用可能にするスキルを持つ技術者育成を目指している。

 なお、トレーニングは札幌、東京、名古屋、金沢、大阪などで開催し、開催期間は4月15日から6月までの予定。販売店で法人担当をしているSE、技術窓口の担当者などを主なトレーニング対象としている。


(石井 一志)

2010/4/5 17:30