日本IBM、容量や性能を柔軟に拡張可能なエントリーディスクストレージ


IBM System Storage DS3500

 日本アイ・ビー・エム株式会社(日本IBM)は5月19日、中堅・中小企業向けディスクストレージのエントリーモデル「IBM System Storage DS3500」を発表した。ユーザーのビジネスの成長に合わせ、容量やデータ転送レートを拡張できるのが特徴で、価格は68万7400円(税別)から。

 IBM System Storage DS3500は、従来のエントリーモデルの2倍にあたる、最大192TBまでの容量拡張に対応したディスクストレージ。オプションソフトウェア「ターボ・パフォーマンス」を搭載すれば、データ転送レートを約2倍に高速化することもでき、容量や性能をミッドレンジクラスに引き上げられる拡張性を持つという。

 これによって、従来よりも多くのサーバーやアプリケーションで共有可能になるほか、1台の筐体内にオンライン向け、ニアライン向けの両SAS HDDや、自己暗号化機能付きSAS HDDを混在可能で、階層型ストレージにも対応しているため、サーバー仮想化・統合環境や、クラウド環境での活用にも最適とのこと。なお、HDDは3.5型、2.5型に両対応し、2.5型HDD搭載時の消費電力は、従来の約40%に低減できる。

 ホストサーバーとの接続用インターフェイスには、同社製品で初めて6Gbps SASインターフェイスを採用。ポート数も、従来の3倍にあたる12ポート(SAS 4ポートとFC 8ポート、もしくはSAS 4ポートとiSCSI 8ポート)を備え、より多くのサーバーで共有できるようになった。

 価格は、3.5型HDD対応モデルが68万7400円(税別)から、ターボ・パフォーマンスが、171万3000円から。いずれも、6月15日の出荷開始を予定する。


(石井 一志)

2010/5/19 13:55