NTTPC、FOMAをアクセス回線に利用した広域イーサネットサービス


 株式会社NTTPCコミュニケーションズ(NTTPC)は、NTTドコモのFOMAをアクセス回線に利用した無線タイプの広域イーサネットサービス「Master'sONEワイヤレス・イーサ」を6月1日より提供開始すると発表した。利用料金は、初期費用7万8750円、月額基本料が7875円、パケット通信料が0.021円/KB。毎月の支払い額には月額上限が設けられ、最高で3万450円/月となる。

 「Master'sONE ワイヤレス・イーサ」は、NTTドコモのFOMAをアクセス回線として採用。NTTPCが独自開発した専用コンバーターとモバイル用アダプターを利用する。これにより、受信時最大7.2Mbpsのワイヤレス通信による、広域イーサネットサービスが利用できる。無線タイプのネットワークのため配線工事が不要でオフィスレイアウトなどに影響を受けず広域イーサネットの構築が可能な点や、プロトコルフリーのL2ネットワークのため、マルチプロトコルや暗号化など、利用者側で自由なネットワーク設計が可能な点が特徴となっている。

 料金体系では、月額固定の基本料が7875円、従量課金のパケット通信料0.021円/KBを組み合わせ月額上限を3万450円とした料金体系を採用。このため、NTTPCでは、通常は利用しないバックアップVPNなど、トラフィック量の少ないVPNでも最低限のコストで運用できるとしている。

【お詫びと訂正】
初出時、月額基本料を誤って記載しておりました。お詫びして訂正いたします。

サービスの概要バックアップ構築例

(工藤 ひろえ)

2010/5/20 06:00