米Microsoft、クラウドとオンプレミスを橋渡しする「Windows Server AppFabric」をRCに


 米Microsoftは5月20日(米国時間)、「Windows Server AppFabric」のリリース候補(RC)版と「BizTalk Server 2010」のベータ1を発表した。Windows Server AppFabricは6月に正式版を提供。BizTalk Server 2010は第3四半期に製造工程向けにリリースする。

 Windows Server AppFabricは、オンプレミスとクラウドOS「Windows Azure」の連携を実現するアプリケーション実行環境。最新の分散キャッシュ技術(開発コード:Velocity)によって、Webアプリケーションの速度、拡張性、可用性を改善する。「Windows Communication Foundation」と「Windows Workflow Foundation」を利用したコンポジットアプリケーション向けに、サービスの構築・管理を容易にするツールも提供する。

 BizTalk Server 2010はWindows Server AppFabricに対応。両者を併用することでアプリケーションの拡張性や接続性、性能を改善できるという。BizTalk用アダプタや変換を経由し、ばらばらの業務アプリケーションを結びつけたコンポジットアプリケーションを構築できる。最新版では、取引パートナー管理ツールを簡素化し、BizTalkマッパー(変換機能)、バックアップ/リストア用の単一ダッシュボードなどを強化した。

 Windows Server AppFabricのRC版と「BizTalk Server 2010」のベータ1はともに、MSDNのサイトで公開されている。


(Infostand)

2010/5/21 09:33