日立システム、重要文書の持ち出し管理を徹底するソリューション


 株式会社日立システムアンドサービス(日立システム)は5月25日、文書の持ち出し管理を徹底する「ラビニティ 持出管理ソリューション」を発表した。手書き台帳を用いた持ち出し管理と比べ、約50%のコスト削減を可能にするとのことで、5月26日から販売を開始する。

 「ラビニティ 持出管理ソリューション」は、文書管理システム「ラビニティ」シリーズをベースに、顧客ごとに最適な持ち出し管理を提供するためのソリューション。これを利用すると、ラビニティで保管する重要文書が、適切な承認を得て持ち出され、それが返却されるまでの台帳管理を徹底できるという。

 機能面では、持ち出しの承認業務に必要とされる、申請・審査・承認・却下・引き戻し・返却申請・返却審査・返却承認といった一連のフローをシステム化しており、適正な承認ルートで承認処理を行ったことを証跡として記録可能。持ち出し時や返却時の属性情報を保存管理し、履歴情報を複数条件組み合わせて検索できるので、監査時や棚卸し時の承認履歴チェック作業も、効率よく行えるとのこと。

 さらに、電子ファイルで持ち出される場合は、パスワード設定、印刷不可設定、有効期限設定などのセキュリティを付与したPDFファイルに変換可能なため、情報漏えいリスクの軽減にも役立つとしている。

 なお日立システムでは、このソリューションを、金融機関など重要文書の持ち出しを行う業種に向けて展開する予定で、今後3年間に約15億円の販売を見込んでいる。

ソリューションの概要





(石井 一志)

2010/5/25 12:57