NEC、生産・物流における紙伝票の再利用を実現するRFID新製品


MultiCoder 950シリーズ
リライタブルシート

 日本電気株式会社(以下、NEC)とNECパーソナルプロダクツ株式会社は4月28日、再利用可能な電子伝票シートなど、環境に配慮した生産・物流ラインを実現するRFIDの新製品を発表した。同日から販売開始する。

 発表したのは、RFIDタグを内蔵した電子シート「リライタブルシート」と、同シートの情報を熱で書き換えるリライタブルプリンタ「MultiCoder 950シリーズ」。同プリンタにより、リライタブルシートの表面印刷情報、および内蔵するRFIDタグ情報を500回/枚まで書き換えて再利用が可能。

 生産工場では大量の作業指示書や紙伝票が払い出されているが、リライタブルシートで電子シート化して再利用することで、紙伝票廃棄時のCO2排出量やコストを削減できる。

 MultiCoder 950シリーズはLAN対応、HF帯RFIDタグ対応、UHF帯RFIDタグ対応の組み合わせで全6モデルをラインアップ。製造・物流現場で利用を想定し、防じん性などを実現したほか、全オペレーションを機器正面から行える操作性も備えた。リライタブルシートでは軟質裏面素材を採用し、紙伝票と同様の使用感を実現している。価格は、いずれもオープン。6月下旬に出荷開始する。

 なお、両社は2009年度中旬にも今回の新製品と関連して、リライタブルシートの表面に付着した汚れを洗浄する「リライタブルシート洗浄機」の発売を予定。今後もRFIDを活用したソリューションを提案していくとしている。




(川島 弘之)

2009/4/28 13:27