NTTデータとサイレックス、複数のICカードに対応可能な認証プリントシステム


【u:ma】対応認証BOXとICカードリーダ

 株式会社NTTデータとサイレックス・テクノロジー株式会社(サイレックス)は5月13日、マルチICカードリーダ「【u:ma】-G」に対応した認証プリントソリューション「【u:ma】認証プリント」を共同開発したと発表した。販売は5月18日から、NTTデータの代理店を通じて行われる。

 【u:ma】認証プリントは、印刷物の出力をいったん保留し、ICカードでの認証後に初めて出力する認証プリントシステム。ICカードの認証により、自分の印刷物のみをプリントできるほか、ジョブキャンセルの機能も備えており、プリンタ周辺で起こりがちな印刷物の放置や不用意なミスプリントを防止できる。この結果、情報漏えい防止の効果や、約20%~50%のコスト削減効果を期待可能という。

 また、プリンタや複合機のメーカーを問わないほか、簡単な設定で複数種類のICカードを同時に待ち受けできる特徴を持ち、カスタマイズ開発を行わずに、社員証や入館証などとしてすでに使用しているICカードを活用できるのも大きなメリットとのこと。加えて、サーバーを必要としないため、特定部門だけの導入といったスモール&クイックスタートにも対応する。

 システムは【u:ma】対応認証BOXとICカードリーダの両ハードウェア、ユーザーライセンスから構成される。ハードウェアは利用するプリンタ/複合機に1セットずつ、またユーザーライセンスは認証プリント環境を利用するWindowsユーザーの数だけ必要となる。参考価格は、最小10ユーザーの場合で14万5000円から。出荷は6月末から開始される予定である。

 なお5月14日には、日本HPがICカードソリューションのラインアップに【u:ma】認証プリントを加えることを発表している。




(石井 一志)

2009/5/14 11:57