NTTデータ、システム開発を支援する「TERASOLUNAR」のサポート開始


 株式会社NTTデータは5月25日、同社システム開発ノウハウを結集したソリューション「TERASOLUNAR(テラソルナ)」の各種サポートサービスを開始すると発表した。

 TERASOLUNARは、同社システム開発のノウハウをソリューションサービス化したもの。これまでにアプリケーション基盤「TERASOLUNARフレームワーク」と、システム開発の手順書「TERASOLUNA開発手順」などをOSSとして公開しており、同フレームワークに関しては、累計6万件以上のダウンロードを達成している。

 今回、これらOSS化したフレームワークと開発手順の概要を利用して、ユーザーがより効率的に業務アプリケーションが開発できるよう、導入支援をはじめとするサポートサービスを開始する。

 具体的なメニューは、1)システム開発標準策定コンサルティング、2)ソフトウェアアーキテクチャ導入コンサルティング、3)フレームワークサポート、4)開発支援ツールライセンス提供、5)導入研修。

 1)では、ユーザーに適した開発手順や開発基準を検討・策定し、ドキュメントやノウハウの再利用性を向上する。

 2)では、TERASOLUNAフレームワークを利用したシステム開発支援、およびフレームワークの拡張などを必要に応じて実施。同フレームワークで社内システムを標準化することで、ソースなどの再利用性を向上する。

 3)では、システム開発・運用時において、同フレームワークの保守を実施。仕様や使用方法などのQ&Aなどを行う。

 4)では、同フレームワークによるシステム開発を効率化する開発支援ツールの使用権を販売するほか、それに付随した保守サービスを提供する。同ツールを使用することでソースコード・設定ファイルの自動生成が可能となり、開発工数を削減できるほか、ソースコードチェック機能により品質も向上するという。

 5)では、システム開発に必要となる技術研修を実施。技術者のスキルアップにより、同フレームワーク導入プロジェクトをスピーディに立ち上げることが可能となる。

 NTTデータでは、1)の受注30件を含め、5年間で250件、10億円以上の売り上げをめざす。今後もシステム構築基盤「intra-mart」のコンポーネント群や、業務パッケージを中心とした約40のソリューション、NTTデータのシステム基盤構築ソリューションである「PRORIZER」や「Prossione」などとの連携を図り、より一層の普及展開を進める方針。




(川島 弘之)

2009/5/25 18:22