日本HPとインフォマティカ、PowerCenterを用いたデータ統合ソリューションで提携強化


 日本ヒューレット・パッカード株式会社(以下、日本HP)とインフォマティカ・ジャパン株式会社(以下、インフォマティカ)は5月28日、日本における提携を強化すると発表した。インフォマティカのデータ統合ソフト「PowerCenter」の販売代理店契約を締結するとともに、BI(ビジネスインテリジェンス)を含むデータ統合ソリューション分野での市場拡大に向け、連携して取り組むとしている。

 PowerCenterは、企業内の複雑なデータの流れを統合管理する、データ統合プラットフォーム製品。リポジトリによるメタデータの一元管理が可能なため、効率的かつ柔軟なデータ統合基盤を実現可能なほか、マルチスレッド処理を用いて企業内に存在する多種多様なデータの高速処理を行えるという。また、GUIベースのノンプログラミング環境での開発を行えることから、SQLプログラム言語での開発と比べると3倍以上の高い開発生産性を備えるとのこと。

 今回両社では、PowerCenterの販売代理店契約を結び、リアルタイムデータウェアハウス(DWH)の構築を可能とする日本HPの「HP Neoviewプラットフォーム」や、同社製オープンサーバー上で稼働するアプリケーションにPowerCenterを追加。これによって、基幹系システムからオープン環境の情報系システムまでのデータを、有機的に連携・統合させるソリューションの提案を行う。日本HPでは、DWH、データマート、ETLといったアプリケーションまでを含む情報基盤構築をワンストップで請け負い、コンサルティング、導入、サポートといったサービスを一貫して提供するとしている。

 またインフォマティカとの連携のもとで、日本HP社内にPowerCenterを提案・構築するためのサポート技術者と検証システムを保有する「HP-INFA コンピテンシーセンター」を設置し、より迅速にソリューションを提供できるような準備を進める計画である。




(石井 一志)

2009/5/28 12:09