チェック・ポイント、セキュリティ製品の統合管理を可能にするアプライアンス


Smart-1 150

 チェック・ポイント・ソフトウェア・テクノロジーズ株式会社(チェック・ポイント)は5月28日、セキュリティ管理アプライアンス「Check Point Smart-1」を発表した。管理できる対象規模などによって、全4種類をラインアップする。参考価格は96万円から。

 Smart-1は、さまざまなセキュリティ製品を管理するための専用アプライアンス。1つのコンソールから、IPS、ネットワーク、エンドポイントのセキュリティポリシーを管理できるほか、Software Bladeアーキテクチャから必要な管理ブレードを追加し、機能を拡張していくことも可能になっている。

 管理ブレードは、ネットワークポリシー管理、エンドポイントポリシー管理、モニタリング、管理ポータル、IPSイベント分析、プロビジョニング、イベント相関分析など計10種類を用意した。また、企業内のさまざまなデバイスのログを1つのストレージで統合管理こともでき、コンプライアンス要件にも対応しやすくなっている。

 セキュリティ・コンサルティング本部長の卯城大士氏は「保守を考慮すると、同じハードウェアで機能を提供したほうがやりやすいため、アプライアンスの提供を希望するユーザーからのニーズがあった」と製品化の理由を説明。「ライフサイクルにそったポリシー管理が可能になっており、一連の管理の流れを1台でサポートできる」とその特徴をアピールする。

 ラインアップは、5~25台のゲートウェイを管理可能な「Smart-1 5」から、25~50台に対応する「Smart-1 25」、50~150台に対応する「Smart-1 50」、150台以上のゲートウェイを管理できる大規模企業/サービスプロバイダ向けの「Smart-1 150」まで、4種類を用意した。ログストレージはSmart-1 5で最大500GB、Smart-1 150では最大12TBの大容量を備えている。参考価格はSmart-1 5が96万円、Smart-1 150が1272万円。

 信頼性や可用性は、ホットスワップ対応の冗長コンポーネントによって確保。上位2製品は、リモートモニタリングと管理を専用ネットワーク経由で行えるようにする「LOM」オプションも利用できる。

 「導入のしやすさはゲートウェイアプライアンスで提供しているが、それに加え、管理アプライアンスによってターンキーソリューションを実現できる。ソフト、アプライアンスとラインアップをそろえ、ユーザーに選択肢を提供することが重要だ」(卯城氏)。




(石井 一志)

2009/5/29 15:40