富士通とSAPジャパン、EIMを早期に実現できる「EIMファストスタートパック」
富士通株式会社とSAPジャパン株式会社は6月3日、企業の膨大なデータを経営情報として見える化し戦略的に活用するためのEIM(Enterprise Information Management)ソリューションとして、「EIMファストスタートパック」を商品化したと発表した。同日より提供を開始する。
EIMは、ERPで管理されている膨大なデータを分析し、経営に役立つ情報に可視化する仕組み。企業の戦略立案、計画策定や業務における意思決定など、あらゆる組織や役割において日常的な情報活用が行えるようにするもの。
今回発表されたEIMファストスタートパックは、富士通のIAサーバー「PRIMERGY」とSAPジャパンのBIソフト「SAP BusinessObjects」、および各種サービスを組み合わせて提供されるもの。PRIMERGYにあらかじめSAP BusinessObjectsを組み込み、操作教育、経営情報分析シナリオ、導入評価などのサービスと組み合わせて提供される。
事業分析モデルや販売分析モデルのベースシナリオと、柔軟な分析画面や分析結果レポートを活用することで、該当する顧客のデータを収集・変換・加工が可能。これにより、製品別の販売や部品供給、在庫状況といった現場の現状を素早く、わかりやすく見える化できると説明。そのほか、データ統合ツール「SAP BusinessObjects Data Integrator」を含むパック商品も用意。データ統合から見える化まで一連のシステム構築も可能としている。
価格は900万円(税別)から。両社は今後3年間で100セットの販売を目指すとしている。
2009/6/3 11:47