Asianux、次期Linuxでネットブック向けOSに完全対応
中国Asianux Corporationは6月2日(現地時間)、ネットブック向けLinux「Moblin Version 2(以下、Moblin v2)」の開発に参画すると発表した。同社の次期バージョンである「Asianux Mobile 3」で、Moblin v2に完全対応させる予定。
Moblin v2は、Atomをサポートするオープンソースコミュニティ「Moblin.org」の最新Linuxで、MIDやネットブック、カーナビゲーション、組み込みシステムなどを対象に開発が行われている。2006年からMIDに特化したOSの開発を行うAsianuxは今回、最新版のAsianux Mobile 3でこのMoblin v2に完全対応させると表明した。
すでにAtom対応の「Embedded MIRACLE」が、Asianuxコンソーシアムの中核メンバーである中国Red Flagから提供されているが、こちらは組み込み用途のもの。Asianux Mobile 3を開発することで、Moblin v2の特性を生かし、要望に応じてインターフェイスやアプリケーションをカスタマイズできるOSを、一般ユーザーにも届ける狙いだ。
Asianuxでは4月に、MIDに関連したインテル次世代プラットフォームのためのパートナープログラムも立ち上げており、OEM/ISVなどのパートナーへAsianux Mobile 3の開発過程にいち早くアクセスできる体制も整え、開発に向かっている。
2009/6/5 16:44