SAP、日本IBM、IBCSがBIで協業-分析結果を柔軟に一覧できる新製品


 SAPジャパン株式会社、日本アイ・ビー・エム株式会社(以下、日本IBM)、アイ・ビー・エム ビジネスコンサルティング サービス株式会社(以下、IBCS)は6月11日、BI分野で協業。SAPジャパンとIBCSが新たに開発した、データの分析結果を業務上のニーズに応じて自由な切り口で一覧できるソリューション「マネジメント・コックピット for General User(仮称)」を提供すると発表した。

 同ソリューションは、会計・販売・在庫・生産・管理といった業務において、企業の重要業績評価指標(KPI)に応じたさまざまな視点から、分析データを多面的に一覧表示するもの。例えば、営業マネージャーは、地域別/事業部別/製品別/期間別などの販売実績と、それに対する計画/前年実績/計画進ちょく率など、さまざまな切り口の情報を瞬時に把握し、現場レベルで迅速なアクションが可能になるという。企業のミドルマネジメント層やスタッフに経営指標と連動したデータを一覧可能とすることで、企業はより迅速かつ詳細に情報を分析可能だ。

 同ソリューションを実現するにあたっては、膨大な情報を分析する「SAP NetWeaver Business Warehouse Accelerator(以下、NetWeaver BWA)」を中核に、情報を瞬時に検索して活用可能とする「SAP BusinessObjects Explorer(以下、SAP BO Explorer)」を活用し、SAPジャパンとIBCSが共同開発した。

 今後の展開としては、3社共同で案件発掘や同ソリューションの提案、セミナー、イベントなどのマーケティング活動を実施。7月24日にIBCS丸ビルオフィスで第1弾セミナーを開催する。さらに日本IBM箱崎事業所内の「BWAソリューション・センター」を拡張し、NetWeaver BWA、SAP BO Explorer、IBM BladeCenter、およびIBM System Storageを組み合わせたデモンストレーション、テスト、検証を行う環境を整備。同ソリューションの環境をあらかじめ構築することで、従来比で約1カ月の構築期間短縮を実現し、迅速なシステム稼働を支援するという。このほかSAPジャパンが、同センターやIBCSのコンサルタント向けに技術支援を行う。




(川島 弘之)

2009/6/11 16:18