アイ・オー、RAID 6対応のビジネス向けNAS製品-処理性能も強化


 株式会社アイ・オー・データ機器(アイ・オー)は7月15日、RAID 6に対応したNAS製品「HDL-XRシリーズ」を発表した。2TB~8TBの物理容量を搭載した4製品がラインアップされる。価格は未定。

 HDL-XRシリーズは、4基のHDDを搭載するビジネス向けのNAS製品で、HDDが同時に2基故障してもデータの損失を防げる、RAID 6に対応するのが特徴。1台のHDDが故障した際のリビルド中に、さらに別のHDDが故障してもデータの損失を防げるという。またHDDはホットスワップが可能なほか、3台のHDDでRAID 5を構成し、残りの1台を予備として利用するRAID 5+ホットスペアにも対応している。

 さらに、安全性のみならず、処理性能も従来製品から大幅に向上。読み込みスピードが約2.6倍、書き込みスピードが約2倍に高速化されており、多人数からの同時アクセスが起きやすいオフィス環境でも、十分な転送速度を確保できるとのこと。

 加えて、HDL-XRシリーズを2台用いると、本番機からバックアップ機へリアルタイムにデータを複製できるレプリケーション機能が利用可能。本番機が故障してもバックアップ機で運用を再開することで、業務への影響を最小限に抑えられるとしている。なお、同シリーズはLANポートを2基搭載しているため、通常のネットワーク接続用と別のLANポートをレプリケーションに利用すれば、ユーザーからのアクセスに影響を与えずにレプリケーションを行える。

 ラインアップには、物理容量が2TB(500GB×4)のモデルから、最大8TB(2TB×4)を搭載するモデルまで、全4種類が用意される。




(石井 一志)

2009/7/15 17:13