日本HP、情報漏えい対策機能を追加した検疫ソフト新版


 日本ヒューレット・パッカード株式会社(日本HP)は7月21日、認証・検疫ソフトウェアの新版「HP Quarantine System version 3.1」を発表した。新たに情報漏えい対策機能を搭載している。価格は212万1525円からで、出荷開始は8月3日を予定する。

 HP Quarantine Systemは、ネットワークに接続されるクライアントPCを認証・検疫する機能を備えたソフトウェア。事前に定義されたポリシーに満たないPCを、検疫専用のネットワークへ強制的に隔離し、治療することができる。導入にあたっては、拠点ごとに検疫用サーバーを設置するだけで、既存のネットワーク環境を変更しなくてよい点も特徴という。

 今回の新版では、こうした検疫の機能はそのままに、新たに情報漏えい対策機能を実装した。具体的には、USBメモリ、光学ドライブなどの外部記憶装置の使用禁止・許可をPC端末ごとに管理する機能を備えたほか、特定のアプリケーションの実行をブロックする機能を搭載。また、ポリシーで定義したファイルやフォルダが暗号化されているかを監査する機能を搭載しており、ポリシーに違反するPCは検疫機能を用いた隔離も行える。なおこれらの情報漏えい対策機能は、Windowsのセキュリティモジュールが持つ機能と連携して実現されているため、安定性の問題は発生しないとのこと。

 価格は100MACアドレスで212万1525円から。なお既存ユーザー向けには、情報漏えい対策機能を追加するオプションライセンスも用意する。




(石井 一志)

2009/7/21 13:05