米LifeSize、Microsoft Exchangeとの連携を強化したビデオ会議管理ツール新版など


 米LifeSize Communications(以下LifeSize)は7月22日、管理プラットフォームの新版「LifeSize Control 4.5」を発表した。既存のライセンス契約者に対しては、2009年第3四半期中にダウンロード提供が開始される予定。

 LifeSize Controlは、ビデオ会議システム向けの管理ソフトウェア製品。自社製品のみならず、マルチベンダー環境を統合的に管理できる点が特徴で、Microsoft Exchange環境とのシームレスな統合も可能になっている。今回の新版ではさらに、Microsoft Exchangeを介して、マルチベンダーのエンドポイントや多拠点接続装置(MCU)をスケジュール制御できるようになった。また、SNMPベースの相互運用機能によって、HP OpenViewやTivoli TMEなど、他社製のネットワーク管理ツールとの連携もサポートされている。

 なお今回は同時に、HD対応のMCU「LifeSize Multipoint 230」も発表された。最新のDSP(Digital Signal Processor)技術により、720p/30fpsのHD品質で最大30拠点との同時接続を可能にする点が特徴。SD品質の360p/30fpsでは最大120拠点の同時接続が可能なほか、将来的には、1080p/30fpsのフルHD品質で、最大15拠点の同時接続をサポートする予定という。加えて、処理能力が上限に達してしまっても、データ転送速度を自動的に下げることにより、さらに多くのユーザーが参加できるようにする「ダイナミック・ポート・キャパシティ」機能の提供も提供される。

 こちらも、米国では2009年第3四半期中の提供を予定するが、現時点で、国内での提供スケジュールは未定となっている。




(石井 一志)

2009/7/22 16:29