ソニックウォール、iPhoneでもSSL-VPNが使える小規模向けUTM


 米SonicWall日本支社(ソニックウォール)は7月31日、UTM製品「SonicWALL TotalSecure TZ」シリーズのラインアップに、「TZ 200」を追加すると発表した。

 TZ 200は、小規模ネットワーク向けのUTMで、ファイアウォール、VPN、ゲートウェイアンチウイルス、アンチスパイウェア、IPS、コンテンツフィルタリングなどを1台で提供するアプライアンス製品。ノードサポート数は無制限(推奨は50名程度)、最大コネクション数は8000件、ファイアウォールスループットは100Mbps、VPNスループットは75Mbps、UTM全機能を使用する場合のスループットは35Mbps。

 特徴は、最新OS「SonicOS 5.3」を搭載し、同社製UTMでは初めてSSL-VPNによるリモートアクセス機能を備えた点。iPhoneのL2TP(レイヤ2トンネリングプロトコル)に対応し、iPhoneを使ったリモートアクセスが可能となった。LANネットワークのゼロ設定を実現する、米Appleの「Bonjour」プロトコルもサポートするため、IPアドレスやDNSサーバーの設定を行うことなく、ネットワーク上のサービスが利用できるという。

 加えて、IPアドレスごとのコンテンツフィルタリングサービスポリシーに対応したほか、従来製品と比べて、UTMパフォーマンスを3.5倍以上向上している。

 TZ 200の価格は、14万9000円(税別)。販売代理店を通じ、8月上旬から順次出荷開始する。




(川島 弘之)

2009/7/31 16:06