富士通、HDDデータの遠隔消去機能「CLEARSURE」搭載ノートPC


FMV-S8390

 富士通株式会社は8月24日、法人向けノートPC「FMV-LIFEBOOK」の新製品「FMV-S8390」を発表した。ノートPCの紛失・盗難対策として、遠隔操作でHDDからデータを消去できる「CLEARSURE」を搭載したのが特徴。9月上旬より販売開始する。

 FMV-S8390は、ノートPCの紛失・盗難対策機能を搭載した法人向けノートPC。CLEARSURE機能により、ウィルコムのPHSネットワークを利用した遠隔操作で、HDD内のデータをすべて消去できる。常時待ち受け状態を維持する通信モジュールを内蔵することで、PCの電源がオフの状態でもデータ消去できるのが特徴という。

 遠隔操作としては、HDD内のデータを解析・復元不可能にする「データ消去」と、PCを起動させない「PCロック」に対応。データ消去機能は、暗号化機能付きHDDの暗号鍵を瞬時に消去して、復号不可能とする仕組みとなる。

 FMV-S8390を購入すると、CLEARSUREの機能すべてを1年間利用可能。さらに利用したい場合は、購入時のカスタムメイドオプションにて、複数年が選べる。

 ハードウェアスペックは、WXGA(1280×800ドット)表示可能な13.3型ワイド液晶、Core 2 Duo P8700(2.53GHz)もしくはCeleron 900(2.20GHz)、1GBメモリ、160GB HDD、Gigabit Ethernet×1など。最大10.5時間の稼働に対応する。

 CLEARSURE以外にも「セキュリティチップ」「指紋センサー」「FeliCa」「スマートカード」などの多彩なセキュリティ機能をサポート。PCの落下を検知し、衝撃前にHDDの磁気ヘッドを退避させる「HDDプロテクション機能」や、国際エネルギースタープログラムにも対応している。

 価格は、Core 2 Duo P8700モデルが24万9000円(税別)から、Celeron 900モデルが21万6000円(同)から。CLEARSUREのカスタムメイドオプションの価格は、3年タイプが1万7000円(同)、4年タイプが2万1000円(同)、5年タイプが2万5000円(同)。




(川島 弘之)

2009/8/24 12:16