インテル、エントリーサーバー向けのクアッドコアCPU「Xeon 3400番台」


 インテル株式会社は9月8日、エントリーサーバー向けのクアッドコアCPU「Xeon 3400番台」6製品を発表した。開発コード名「Lynnfield」と呼ばれていた製品群で、このほかデスクトップPC向けの「Core i7」2製品、「Core i5」1製品も同時に発表されている。

 Xeon 3400番台は、1Wayサーバーやワークステーションに向けたクアッドコアCPU。Xeon 5500番台と同じ最新のマイクロアーキテクチャ(開発コード名:Nehalem)に基づいているものの、Xeon 5500番台で利用していたQPI(QickPath Interconnect)ではなくDMI(Direct Media Interface)を利用するほか、メモリのチャネル数が2つに抑えられている。

 機能としては、Xeon 5500番台と同様、温度や電流量が規定以内の場合に自動的にオーバークロックを行う「Turbo Boost」に対応。使われていないCPUコアの電源を落とす機能や、ハイパー・スレッディング機能(一部CPUを除く)も搭載した。

 1000個受注時の価格は、X3470(2.93GHz)が5万7180円、X3460(2.80GHz)が3万680円、X3450(2.66GHz)が2万3400円、X3440(2.53GHz)が2万870円、X3430(2.40GHz)が1万8350円、L3426(1.86GHz)が2万7570円。TDPはL3426のみ45W、ほかの5製品はいずれも95W。L3キャッシュは各製品共通で8MBを搭載する。

 なお、低消費電力サーバー向けのL3426と、前世代のXeonであるX3380を比べた場合、1ドルあたりの電力効率は最大188%向上したとしている。




(石井 一志)

2009/9/8 15:31