NEC、SQL Server 2008ベースの中小規模向けDWHアプライアンス


 日本電気株式会社(以下、NEC)とマイクロソフト株式会社は9月15日、中小規模向けのデータウェアハウス(DWH)アプライアンス「SQL Server Fast Track Data Warehouse」(以下、Fast Track DWH)のラインアップに、NEC製のサーバーおよびストレージを利用した製品を追加すると発表した。同日より販売を開始する。

 Fast Track DWHは、中小規模環境に最適化されたDWHアプライアンス。SQL Server 2008 Enterprise Editionと各ベンダーのx86サーバー、ストレージを組み合わせ、マイクロソフトが事前検証した最適構成で出荷するもので、日本HP、デルの両社から国内でも提供されている。

 今回NECでは、x86サーバー「Express5800シリーズ」とストレージ「iStorage Dシリーズ」を組み合わせた「NEC版 Fast Track DWH」を、国内ベンダーとして初めて製品化した。この製品でラインアップされたストレージ1台構成(2TB)は、従来の最小構成だったストレージ2台構成(4TB)よりも小規模・低価格になっているため、小さな環境でDWHソリューションを利用したい企業にとっても、DWHアプライアンスを導入しやすくなっている。

 参考価格は、SQL Server Enterprise Edition(25CAL)、Express5800 R120a-2(Xeon X5570×1)、iStorageD1-10(デュアルコントローラ、300GB HDD×12)といった構成で808万8800円(税別)から。

 なおNECでは、NEC版 Fast Track DWHを、BI/DWH構築の専任技術者が担当するSIサービス「DecisionNavigator」に対応させた。これによって、約80名の専任組織が、PDCAサイクル構築のコンサルティングサービスから、ユーザーのニーズにあった最適なBI/DWHソリューションの構築までを、トータルにサポートできるとのこと。




(石井 一志)

2009/9/15 11:30