マイクロソフト、Hyper-V 2.0に対応した「VMM 2008 R2」-統合ライセンスも発表


 マイクロソフト株式会社は9月29日、仮想環境の統合運用管理ツール「Microsoft System Center Virtual Machine Manager 2008 R2(以下、VMM 2008 R2)」を発表した。10月1日より提供を開始する。あわせて、VMM 2008 R2を含む大規模データセンター向け統合ライセンス「Core Infrastructure Server Suite(以下、CIS)」と、VDI向け統合ライセンス「Virtual Desktop Infrastructure Suite(以下、VDI Suite)」を10月1日より提供することも発表した。

 VMM 2008 R2は、Windows Server 2008 R2に標準搭載されている「Hyper-V 2.0」をサポートするほか、プライベートクラウド、VDI(仮想デスクトップインフラストラクチャ)などの一元管理を実現する運用管理ツール。エンタープライズサーバーMLをOpen Businessで購入した場合の価格は、16万8000円(税別)より。

 CISは、Windows Server OSに、運用管理製品「System Center Server Suite」およびセキュリティ製品「Forefront Client Security」のライセンス体系を統一したデータセンター構築向けの統合ライセンス。各製品を個別に購入した場合と比べて、約25%安いのが特長。

 VDI Suiteは、VDIおよびターミナルサービスを強化した「Remote Desktop Service」のシステムの運用管理、構築を支援する統合ライセンス。個別に購入した場合と比べて、約20%安いのが特長。

 なお、VMM 2008 R2およびMicrosoft System Center Operations Manager 2007 R2と運用管理情報を双方向で連携可能なコネクタ・連携製品をパートナー各社から順次提供されることも発表。提供を予定しているのは、F5ネットワークスジャパンのBIG-IP(F5 Management Pack)、デルのOpenManage for Servers、NECのWebSAM、日本HPのHP Software、日立のJP1、富士通のSystemwalker。





(福浦 一広)

2009/9/29 12:00