EMCジャパン、重複排除バックアップ製品を月額料金で利用できるパッケージ


 EMCジャパン株式会社は10月20日、重複排除機能を備えたバックアップソリューション「Avamar Data Store」の機能を、使用量に応じた月額課金で提供する「Avamar従量課金パッケージ」を発表した。これによって、初期投資予算が捻出(ねんしゅつ)しにくい企業でも、重複排除によるコスト削減の恩恵を享受できるという。

 Avamar Data Storeは、EMCジャパンの認定ハードウェアを用いてAvamarを事前構成したパッケージソリューションで、シングルノード構成とマルチノード構成をラインアップしている。今回はこのうち、信頼性が高い代わりに高価になってしまうマルチノード構成について、月額課金で提供するAvamar従量課金パッケージを用意した。

 このパッケージでは初期投資コストが不要なほか、基本容量に予備容量を加えたマルチノード構成で納入するので、データ量が増大しても、予備容量を利用してオンデマンドに拡張できる柔軟性を備える。具体的には、データを保存するための3つのノードのうち、1つが基本容量に、残りの2つが予備容量に割り当てられており、予備容量については、利用量に応じて追加で課金される仕組みを採用している。

 また、EMCジャパンの遠隔保守ツール「Email Home」でユーザーの環境を監視しており、月に一度、使用状況を報告するとのこと。

 ラインアップは、基本容量が0.9TBのモデルと、1.7TBのモデルが用意され、基本料金は、48カ月契約の0.9TBモデルの場合で20万円(税別)/月、同じく1.7TBモデルの場合で25万円(税別)/月。従量料金はそれぞれ、GBあたり45円/(税別)月、35円(税別)/月。購入する場合は、シングルノード構成で約600万円、マルチノード構成で約2000万円かかるため、初期費用を抑えつつ、マルチノードならではの可用性と拡張を確保できるとしている。




(石井 一志)

2009/10/20 18:20