日立、ミッドレンジディスクアレイの容量仮想化機能を強化


 株式会社日立製作所は10月27日、ミッドレンジディスクアレイ「Hitachi Adaptable Modular Storage 2000シリーズ(以下、AMS 2000シリーズ)」のボリューム容量仮想化機能「Hitachi Dynamic Provisioning」を強化すると発表した。あわせて、AMS 2000シリーズ全3機種に7年間のハードウェア長期保証を実現するロングライフサポートモデルを用意すると発表した。

 Hitachi Dynamic Provisioningは、ボリューム容量を仮想化するシンプロビジョニング機能。実際に搭載する容量に依存せず、サイズの大きな仮想容量をあらかじめ定義できるのが特長。これを利用することで、複雑な容量設計を不要にできるほか、HDDは本当に必要になった場合に追加すればよいため、不要なHDDの搭載を抑えられるといったメリットを提供できるという。

 今回の機能強化では、ディスクアレイの容量を追加した際、業務データを自動的に再配置する機能を追加。これにより、安定した性能やシステム運用を確保できるほか、増加する企業データに柔軟に対応できるとしている。また、既存の業務データを削除した際、空き領域をシステムを停止することなく自動的に再利用できる機能を追加。これにより、ディスクアレイの容量の効率的な運用を、柔軟かつ容易におこなえるとしている。

 価格は、Hitachi Adaptable Modular Storage 2500/2300用が207万9000円から、Hitachi Adaptable Modular Storage 2100用が69万3000円から。出荷は11月10日。





(福浦 一広)

2009/10/27 14:53