シトリックス、仮想化管理ソフト「Citrix Essentials」のHyper-V向けを提供


 シトリックス・システムズ・ジャパン株式会社(以下、シトリックス)は11月18日、Hyper-V環境向け仮想化管理ソフトウェア「Citrix Essentials 5.5 for Hyper-V」を発表した。ストレージ管理、ラボ自動化、動的なワークロード管理などの機能を搭載し、Windows Server 2008 R2のHyper-V 2.0にも対応する。価格は1サーバーあたり28万500円(税別)からで、11月20日の提供開始を予定する。

 Citrix Essentials 5.5 for Hyper-Vは、Hyper-V向けの仮想化管理ソフトウェアで、自社のXenServerに対して提供されていた機能を、Hyper-Vにも提供。両仮想化ソフトの混在環境でも、仮想マシンを容易に管理できるようにする。

 具体的には、StorageLinkテクノロジを利用して複数の主要ストレージプラットフォームを密接に統合し、Hyper-V環境でのストレージ管理コストと複雑さを軽減。また、プロビジョニングによってサーバーワークロードの配信を高速化する機能を備えており、ITシステムの柔軟性と即応性を向上させるという。加えてこの機能では、単一のサーバーイメージからワークロードを動的にプロビジョニングできるため、システムの展開、運用・管理をより効率的に行えるとのこと。

 さらに、さまざまなシトリックス製品をサポートするワークフロー支援ツール「Workflow Studio」を搭載。使いやすいGUIを使用してXenApp、XenDesktop、XenServer、NetScalerなどの動作をワークフローとして設定可能なことから、ユーザーが行うプロビジョニングの処理を自動化し、管理負荷軽減を実現するとした。

 このほか、ラボ環境のインフラストラクチャ管理を自動化する機能、Hyper-V環境においてリモートでのフェイルオーバー対策を可能にするSite Recovery機能なども提供される。

 また今回は同時に、XenServer向けの「Citrix Essentials 5.5 for XenServer」において、最上位の「Platinum Edition」を提供することも発表された。価格は93万5000円(税別)からで、11月20日の提供開始を予定する。




(石井 一志)

2009/11/18 15:21