日本HP、企業向けデスクトップの新上位ブランド「HP Compaq Elite」

幅66mmのコンパクト筐体など3モデルを展開

HP Compaq 8000 Elite MT(モニター別売り)
HP Compaq 8000 Elite SF(モニター別売り)
HP Compaq 8000 Elite US(モニター別売り)

 日本ヒューレット・パッカード株式会社(以下、日本HP)は12月2日、ビジネス向けデスクトップPCの上位ブランド「HP Compaq Eliteシリーズ」を発表した。同ブランドの新製品として「HP Compaq 8000 Eliteシリーズ」3モデルを3日より販売開始する。

 HP Compaq Eliteシリーズは、ビジネス向けデスクトップPCの新上位ブランド。10月に発表したエントリーシリーズ「HP Compaq Proシリーズ」とともに、用途や導入規模に応じて選べる新しいラインアップを構成する。

 その新製品となるHP Compaq 8000 Eliteシリーズでは、充実したセキュリティ機能と運用管理機能を特徴とし、中規模から大規模企業に適した製品として訴求する。「HP Compaq Business Desktop dc7900シリーズ」の後継となる製品で、安定稼働に実績のあるインテルQ45チップセットはそのままに、搭載メモリをDDR2からDDR3に刷新したほか、選択可能な記憶デバイスにSSD(64GB)を追加している。OSは全モデルでWindows 7を搭載し、Windows XPへのダウングレードサービスにも対応する。

 ラインアップは、クアッドコアCPUに対応する高拡張性のミニタワー型「HP Compaq 8000 Elite MT」、幅100mmとスリムな省スペース型「同 8000 Elite SF」、幅66mmのさらにコンパクトな筐体で、液晶モニターの背面にも設置できる「同 8000 Elite US」の3モデル。いずれもHP Compaq Proシリーズと同様、黒を基調とした新デザインを採用するとともに、USB 2.0ポートをフロントパネルに4本備え、サイドパネルの開閉がスムーズに行えるラッチ構造を採用するなど、使いやすさも向上したという。

 特徴となるセキュリティ・運用管理機能では、HDDやUSB機器などへのアクセス制御をユーザー・グループ単位で行う「デバイスアクセスマネージャー」をはじめ、各種セキュリティ機能を提供する「HP Protect Tools」や、HDDそのものにパスワード設定する「ドライブロック機能」を標準搭載。加えて、ミニタワー型の同 8000 Elite MTでは、HDDのRAID1構成によるデータの常時バックアップに対応する。このほか、BIOS経由でサイドパネルをロックする「スマートカバーロック」により、PC内部コンポーネントの物理的な盗難も防止可能だ。

 加えて、システムボードの設計も改良。国際エネルギースタープログラム適合モデルでは、電源ユニットの省電力性を示す「80 PLUS」にて、最高ランクの「GOLD」を取得した電源ユニットを搭載。電力変換効率89%を実現することで、従来モデルと比べ約30%の消費電力削減を図っている。

 固定仕様モデルの価格は、HP Compaq 8000 Elite MTが14万700円から、同 8000 Elite SFが13万6500円から、同 8000 Elite USが14万3850円から。カスタマイズモデルの価格は、同 8000 Elite MT/CTが9万7650円から、同 8000 Elite SF/CTが9万5550円から、同 8000 Elite US/CTが8万2950円から。いずれも12月3日より販売を開始する。




(川島 弘之)

2009/12/2 12:05