「ATOK 2010」2月発売、同音異義語の新アルゴリズム導入など
株式会社ジャストシステムは12月8日、Windows用日本語入力ソフトの新バージョン「ATOK 2010 for Windows」(Tesh Ver.23)を2010年2月5日に発売すると発表した。通常版パッケージ価格は8400円。Windows 7/Vista/XP(SP2以上)の日本語版(32bit版/64bit版)に対応する。
「ATOK 2010 for Windows」パッケージ | 「ATOK 2010 for Windows [プレミアム]」パッケージ |
変換エンジン「ATOKハイブリッドコア」に新アルゴリズムを導入し、変換精度の向上を図った。この新アルゴリズムは、同音異義語ごとの出現確率や前方単語との距離を考慮した組み合わせの確率を総合的に計算するものだとしており、文脈に応じて適切な同音語に変換できるようになったという。変換辞書は、音楽用語や情報処理関連用語のほか、日本史や物理など高校の教科書に記載されている語彙(ごい)を拡充した。
日本語の校正支援機能としては、例えば「あらかじめ予約しておく」など同じ意味を持つ「重ね言葉」を指摘・訂正する新機能を追加した。また、カタカナ語を入力しようとして誤って英単語のつづりを入力してしまった場合に、入力を正しく認識してカタカナ語に変換できるようにした。このほか、「ATOK 2009」から搭載した「英語入力支援機能」の推測入力の精度を向上させたとしている。
上位パッケージの「ATOK 2010 for Windows [プレミアム]」では、インターネットに接続した環境で利用できる「8カ国語Web翻訳変換 for ATOK」機能も提供する(2011年5月までの期間限定提供)。ATOKで変換中の言葉から英語、中国語、韓国語、フランス語、ドイツ語、イタリア語、スペイン語、ポルトガル語へのリアルタイム翻訳が行える。「ATOK 2010 for Windows [プレミアム]」は5万本限定で、通常版パッケージ価格は1万2600円。
「重ね言葉」の指摘・訂正機能 |
「英語入力支援機能」の推測入力候補表示 |
2009/12/8 15:40