デル、Core i7-920XMなどを搭載可能なハイエンドモバイルワークステーション


 デル株式会社は、Core i7を搭載したモバイルワークステーション「Dell Precision M6500」を12月15日より販売開始した。インテルの最新プラットフォーム「Calpella」を採用したハイエンドモデルで、価格は27万1950円から。

ハイエンドワークステーション「Dell Precision M6500」。これまでの同社製品と比べて、デザイン面にも配慮されているという

 Precision M6500は、17型液晶を搭載するハイエンドのモバイルワークステーションで、Core i7-920XM(2GHz)をはじめとする最新のクアッドコアCPUや、1600MHzのDDR3メモリ(最大16GB)を搭載可能。グラフィックについても、1GBメモリを搭載するNVIDIA Quadro FX 3800M/2800M、ATI FirePro M7740などのグラフィックチップ、Adobe color gamut 100%のWUXGA(1920×1200ドット)液晶を搭載できる。ディスクドライブはHDD/SSDを利用可能で、RAID 0/1のほか、3つのSSD(SSD Mini Card×1、ディスクスロットのSSD×2)を内蔵して、RAID 5を構成することも可能だ。

 また、ワークステーションを利用する上で重要なISVとの連携についても、主要35社、95アプリケーションの認証を米国主体で行っており、ワールドワイドで安心して利用できるメリットがあるという。加えて、暗号化HDD、非接触型スマートカードリーダー、指紋認証などのセキュリティオプションを利用可能なほか、法人向け各製品に共通する長期ライフサイクル、部品の共通化といったメリットもそのまま享受できるとした。

 デルでは、こうした点や最新技術を用いた高性能面をアピールし、ワークステーション全体の1/4を占めるようになった、モバイル機市場での同社の存在感をさらに向上させたい考え。分野としては、すでに多くの実績を持つCAD/CAMに加えて、アニメーション、ビデオ、画像の作成・編集といったDCC(デジタルコンテンツクリエーション)、石油・ガスなどの環境関連、医療、研究開発などの分野にも訴求を図る。

 価格は、Core i7-720QM(1.60GHz)、2GBメモリ(1333MHz)、WXGA+(1440×900ドット)表示可能な17型液晶、160GB SATA HDD、DVD-ROM、ATI FirePro M7740(1GB GDDR5)、3年当日オンサイト保守(平日のみ)、Windows XP Professional SP3(32ビット版、Windows 7 Professionalダウングレード)といった「スタンダード構成」で、27万1950円から。CPUやメモリ、ディスクドライブ、液晶、光学ドライブ、64ビット版を含めたOSの変更や、Bluetooth、無線LAN、セキュリティオプションの追加など、さまざまな部分のカスタマイズを行える。

 インターフェイスは、USB 2.0×3、USB 2.0/eSATA×1、Express Card/54、PCカード、8-in-1カードリーダー、IEEE 1394、ディスプレイポート、VGA、音声入出力、ネットワークといったポートを備えた。サイズと重量は、最小構成時で393×280.5×34.5~38.5mm(W×D×H)、3.86kg。




(石井 一志)

2009/12/16 14:21