エクストリーム、シャーシ型スイッチ「Alpine 3800」からのアップグレードキャンペーン


アップグレード先となるシャーシ型スイッチ「BlackDiamond 8800シリーズ」

 エクストリームネットワークス株式会社(以下、エクストリーム)は、シャーシ型レイヤ3スイッチのアップグレードキャンペーンを12月より開始している。ユーザーが使用している旧機種「Alpine 3800シリーズ」を同社が下取りし、最新の「BlackDiamond 8800シリーズ」を優待販売する。期間は2010年3月まで。

 Alpine 3800シリーズは、大企業の基幹ネットワークやワイヤリングクローゼット、サービスプロバイダ、データセンター、メトロポリタンエリアネットワーク(MAN)などへ幅広く導入されてきたが、エクストリームではより機能に優れた最新機種、BlackDiamond 8800シリーズへの移行をユーザーに提案してきた。今回のキャンペーンはこれを推し進めるためのもので、Alpine 3800シリーズの既存ユーザーへ特別価格でBlackDiamond 8800シリーズ(BlackDiamond 8500/8800/8900シリーズモジュールを含む)を販売する。

 BlackDiamond 8800シリーズでは、パッシブバックプレーンを採用しているため、スイッチファブリックや管理装置内の冗長が可能になり、信頼性が向上。また、最大で3.8Tbpsの転送速度、2840Mppsを超えるレイヤ2からレイヤ3のハードウェア転送レートを提供でき、高密度の10Gigabit Ethernetアグリゲーションスイッチとしても利用できる。さらにオーバーサブスクリプションのインターフェイスモジュールも用意されているので、ポート密度を重視するユーザーに対しても価値を提供できるとのこと。なおこの場合でも、同一モジュール内ではバックプレーンを経由しないローカルスイッチングを行えることから、効率的なトラフィック転送を実現している。

 一方、ソフトウェアが旧来のモノリシックOS「ExtremeWare」から、モジュラー型OSの「Extreme XOS」へ切り替わる点もポイント。Extreme XOSは、同社の新製品に一貫して採用されているOSで、各プロセスが独立して運用されるため、1つのプロセスに障害が発生してもほかの部分には影響を与えないメリットがある。また、新機能の追加も継続的に行われており、ネットワーク自動認識機能「ユニバーサルポート」などによって、運用面での負荷軽減など、さまざまな価値を提供可能とした。

 キャンペーンの対象は、販売がすでに終了している「Alpine 3802」と、現在も販売中の「Alpine 3804」「Alpine 3808」の3機種である。




(石井 一志)

2009/12/16 18:00