データ重複排除に対応したバックアップソフト「IBM FastBack V6.1」


 日本アイ・ビー・エム株式会社(以下、日本IBM)は1月13日、バックアップソフト製品群の新版「IBM Tivoli Storage Manager FastBack(以下、IBM FastBack) V6.1」の提供を開始する。新版は効率的なバックアップを行う従来製品に、新たに「データ重複排除」機能を搭載したもの。

 IBM FastBackは、効率的なデータ保護や回復を支援するソフト製品。ディスクをブロックと呼ばれる小さな単位に区切り差分のみを更新するため、一般的なバックアップ方式よりも短い時間で済むほか、ストレージ容量も70%削減できるという。また、遠隔地にあるバックアップ対象サーバーのデータを集約・統合管理できるので、仮想化環境におけるデータバックアップにも最適。障害などでアプリケーションが停止した場合は、使用していたアプリケーションのデータを優先的に復元する独自技術を採用し、数分で利用再開できるとのこと。

 新版では、新たにデータ重複排除機能を搭載した。日本IBMの試算では、従来製品と比べ、ストレージ容量をさらに約40%削減するという。併せてプラットフォームの拡充を図り、従来のWindowsのみならず、新たにLinuxにも対応した。

 今回はIBM FastBackのほか、PCやワークステーションのデータ保護にも対応する新製品「IBM FastBack for Workstations V6.1」を投入。ユーザーがPC上でファイルを保存すると、自動的にサーバー上にバックアップできるようになる。

 さらに、OSなどのシステム領域のデータを保護する「IBM FastBack for Bare Machine Recovery V6.1」、Microsoft Exchangeのメール・添付文書・カレンダー・連絡先・タスク管理のデータを保護する「IBM FastBack for Microsoft Exchange New V6.1」も同時に提供開始する。

 価格は、IBM FastBack V6.1が100VU(Value Unit)で8万6900円(税別)から、IBM FastBack for Workstations V6.1が25CW(Client Workstation)で15万3800円(同)から、IBM FastBack for Bare Machine Recovery V6.1が100VUで4万7400円(同)から、IBM FastBack for Microsoft Exchange V6.1が5万5300円(同)から。




(川島 弘之)

2010/1/13 11:53